◎40番【井上睦子君】
 自席で質問させていただきます。私も、土地信託の問題についてお伺いをいたします。

 同様に、3月議会で、外部監査の指摘から、この問題についても質問をしてまいりましたが、先ほど市長から、中期的な事業計画を早急に策定をさせるということでしたが、その策定のめどというのはいつごろまでを考えていらっしゃるのか。その中で、修繕積立金の問題や、賃料収入の問題、あるいは借入金の金利の引下げの問題等、全体的な、当面5年間の計画が出るというふうに思いますけれども、まず、その事業計画が策定をされる提出時期について、安田側とどのような詰めが行われているのかを明らかにしていただきたいと思います。

 2点目は、3月の予算等審査特別委員会の総務企画分科会で求めましたが、外部監査人には公表された土地信託の契約書の議会側への公開の問題でございます。これは、委員会の中で、部長は、安田側との関係もあるので、調整をするということで、いまだ公開の是非については結論が出ていないように思いますが、このことについてどのような議論がされているのか。結論としては、議会側にその契約書は公開されるのかどうか、明らかにしていただきたいと思います。


◎財務部長【下田豊君】
 先に、契約書の公開の関係でございますが、安田の方と今調整しているところでございまして、原則公開という形で安田側と調整しております。ただ、信託契約書の中に、安田の経営上のノウハウにかかる部分がございますので、その辺については、安田の上の方まで確認をとらなくちゃいけないという点がございますので、その辺がはっきりしさえすれば、一定の時期には、お求めがあれば公開できるというふうに考えております。

 それから、中長期の関係については、市長が時期等についてお答えさせていただきますけれども、そういう中で、修繕積み立てなり賃料なり、その辺のところは当然出てくるのかなと思っております。

 それから、金利の引下げにつきましては、ことしの5月から、これまで変動金利について、長プラ、マイナス一定程度だったんですが、それをさらに引下げて、固定金利に切りかえるという形の措置をとりました。そういう形では、後年度、一定程度の利子の軽減は図られるんではないか、このように考えているところでございます。

 それ以外にも、経費の削減等については、安田側と詰めて、管理経費の削減を図ったところでございます。


◎市長【黒須隆一君】
 5年間程度の中期計画をいつまでに策定するのかというめどというふうにお尋ねをいただきましたけれども、今、鋭意努力をいたしておりますので、第3回定例会までにはお示しをさせていただきたい、このように考えております。


◎40番【井上睦子君】
 外部監査の指摘や議会の指摘を受けて、安田側と詰めた議論がされて、ぜひその第3回定例会の時期までには、事業計画を出していただきたいというふうに思いますし、そのときに、修繕積立金や、その後返済計画なども明らかになっていくというふうに思いますので、ぜひ御努力をお願いをしたいというふうに思いますが、今回の一般質問の議論の中で、元本郷の住宅───今、公社が管理をしている土地ですが、官庁街を呼びたいという構想もあるようにも、市長答弁の中で伺いました。そうしますと、法務局も移ってくるのかなというふうにも想像いたしますが、いろいろと市の計画との整合性の中で、悩ましい問題でもあるのかなというふうに思いますが、その辺も含めて、議論が中期的な計画の中には反映をされてくるのかどうか、その辺についてお伺いをしたいと思います。

 そして、契約書の公開の問題ですが、これは、私は従前から求めてまいりました。しかし、このことについては、安田側と詰めた議論がされることもなく、数年間放置をされて、外部監査人に契約書を公開したことによって、原則公開の方向で話が詰められるというふうに、ある意味では、議会との信頼関係といいますか、議会の権威といいますか、そのことが逆立ちをしたような形で、契約書の公開が進むということには、ぜひ反省をしていただきたいというふうに思いますが、今、原則公開で進められているということですので、これも早急に結論を出していただいて、議会側に求めがあればではなくて、積極的に行政側の情報を議会に対して提供するという役割の上から提出をしていただきたいというふうに思いますが、その点についてお考えをお示しください。


◎財務部長【下田豊君】
 5年間の中長期計画を立てる際には、フロアから仮に転出するようなものが考えられるんでしたら、その辺を織り込んだ中で、また、それに対応するかわりのもの等も含めまして、計画の方は策定する考えでございます。

 それから、契約書の方につきましては、議会側からの議員さんの方から、そういうふうな御希望でございますが、議会としてお求めということになれば、提出することはやぶさかではございません。


◎市長【黒須隆一君】
 法務局は、仄聞するところによりますと、大体5年程度をめどに、南大沢に移転をしたというようなふうに聞いているんですけれども、いずれにしても、それらの国の施設がどこにあるのが市民にとって一番便利なのか、そういう視点から現在考えているところでございまして、合同庁舎をつくるにしても、大体5年間ぐらいは、その準備期間といいますか、かかるんじゃなかろうかというふうに思っておりますので、この土地信託事業の方も、あわせてそういう点も、当然のことながら考えていかなきゃいけないんじゃないか、そのように思っています。