◎【井上睦子厚生水道委員長】
 今定例会において厚生水道委員会に付託されました議案7件につきましては、去る9月17日に委員会を開催し、慎重に審査いたしました。

 ただいまからその経過及び結果を御報告いたします。

 まず、第90号議案、平成13年度東京都八王子市一般会計補正予算(第2号)中、本委員会所管分についてを議題としました。

 主な質疑として、認証保育所について、待機児解消が設置目的かとの発言に対し、結果として待機児解消が図れることも考えているが、第1の目的は、都市における多様な保育ニーズに対応することとの答弁がありました。

 また、参入する企業の実績、市の指導、援助の内容を問う発言に、実績としては9月に都内で認証保育所を開設し、他に認可外の保育所を数ヵ所経営している。市は、児童の処遇、経営を含めて、書類、実地調査を行うとの答弁がありました。

 他の委員より、民間の事業者が責任を持って運営するために、市は補助金を出す立場としてどのように主体的に関与していくのかとの質疑があり、認可保育園の内容のよいところを業者に伝えていきたいとの答弁がありました。

 他に、高齢者在宅サービスセンター施設・設備整備費補助金、心身障害者福祉手当の対象者数について問う発言がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、安定的な提供や質の確保の観点から、最低基準を満たす認可保育所が保育サービス提供の基本であり、待機児の解消策として対応されなければならないが、市の責任において認証保育所の監視・指導を強め、質を確保し、保育に欠ける児童に責任を持つよう意見を付して賛成するとの発言がありました。

 採決の結果、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 次に、第92号議案、平成13年度東京都八王子市老人保健特別会計補正予算(第1号)及び第93号議案、平成13年度東京都八王子市介護保険特別会計補正予算(第1号)は、質疑、意見ともなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 次に、第96号議案、平成13年度東京都八王子市受託水道事業特別会計補正予算(第1号)を議題としました。

 主な質疑として、鉛管の解消件数の差異1万件が生じた理由を問う発言に対し、台帳整備ができていなかったとの答弁がありました。  また、平成14年度で改正される水質基準に到達できるかとの発言に、都の見解では、現在でも十分に水質基準を満たしているとの答弁がありました。

 他の委員より、鉛管改修の費用負担について問う発言に、個人宅内のメーターまでは公費、メーターから蛇口までは個人負担になるとの答弁がありました。

 また、他の委員より、平成13年度は、2つの組合に同額発注をしたが、14年度以降の考え方を問う発言に、基本的には同額に出していきたいとの答弁がありました。

 他に、エリアの決定等について質疑がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、特に意見もなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、第 105号議案、八王子市東浅川保健福祉センター条例の一部を改正する条例設定についてを議題としました。

 質疑として、他のプールでは貸し切りをしているが、東浅川保健福祉センターのプールはしていない。これは市民要望とずれている。貸し切りについての考え方を問う発言に対し、今後、検討するとの答弁がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、特に意見もなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、第 106号議案、八王子市介護保険条例の一部を改正する条例設定についてを議題としました。

 主な質疑として、訪問ふれあい員は、介護サービス相談支援事業の重要な担い手になっているが、条例の中に入れない理由を問う発言に対し、訪問ふれあい員は今後どういう形で動くかわからないので、条例には位置づけなかったとの答弁がありました。

 また、苦情や疑問を申し出たサービス利用者に対して不利益な取り扱いの禁止を条例に入れなかった理由をただす発言に、要綱等で規定していくとの答弁がありました。

 他の委員より、相談調整員を職員でカバーできないかとの発言に、第三者性を担保して、公平・公正な立場で判断する法律や保健、福祉に詳しい専門的な方を考えているとの答弁がありました。

 さらに、他の委員より、介護サービス相談支援事業の条例化する部分と、例えばいろいろ問題の多い業者の名前の公表など、規則等で明文化されるものについて確認したいとの発言に対し、相談調整員、相談支援会議について条例化した。それ以外の事業は要綱等で設置する。条例施行規則には相談員の支援会議等について、あるいは重要事項について盛り込んでいきたいとの答弁がありました。

 他に、相談調整員、訪問ふれあい員の報酬、制度のPR、訪問ふれあい員の質の向上等について問う発言がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、特に意見もなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、第 107号議案、八王子市余熱利用センター条例の一部を改正する条例設定については、質疑、意見ともなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 以上が厚生水道委員会に付託されました議案の審査の概要と結果でありますが、詳細につきましては委員会記録にとどめてありますので、御了承願います。

 以上で厚生水道委員会の報告を終わります。