◎【池田丈三市民部長】
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住民基本台帳ネットワークの関係につきましてお答え申し上げます。
まず、本市の準備状況でございますけども、この7月をめどに初期データのセットアップが順調に進んでおります。また、全国的な状況については把握してございませんが、東京都の段階で申し上げますと、都は、初期データセットアップを7月中旬までに行うように求めておりますけども、この期限までに東京都全区市町村が対応可能であると聞いております。
次に、財政負担の関係でございますが、まず、今までにかかった費用ということですが、13年度執行額は 6,200万円でございます。主なものは、既存住基システム修正関係委託経費、全国ネット連携用サーバーなどのリース経費でございます。それから、今後かかる費用でございますが、平成14年度は住民票コード通知費用、ネットワークシステム設定委託料など、既存住基システムの端末更新も含めまして、総額約1億 4,000万円を予算計上しております。平成15年度につきましては、ICカードの関係経費を除きまして、約 600万円と見積もっております。
次に、回線への不法侵入されたときの対応はどうなっているかということでございますけども、回線は専用回線でネットワークを構築しているほか、ファイアウオールの設置や通信相手となりますコンピュータとの相互認証を行うなど、最新の技術を採用しており、不法侵入がなされない手だてを講じているところでございます。
また、全国センターのセキュリティー対策でございますが、ただいま申し上げたもの以外に、本人確認情報保護委員会の設置義務や、本人確認情報管理規定の制定義務、総務大臣や知事への報告義務や立ち入り検査を受けることが法的に定められているところでございます。
個人情報の漏洩が発覚したときの市の対応でございますが、住基ネットシステムにつきましては、個人情報について必要な保護措置が講じられていることを前提として情報公開・個人情報保護運営審議会の承認を得たところであります。しかし、万一漏洩というような事態が生じ、市民の基本的人権が侵害されると判断したときは、個人情報の措置に関し、必要な措置を講じてまいります。
それから、個人情報保護法案の関係で、全国センターがその対象になっているかという御質問だと思いましたが、これについても、私、正確には把握してございませんが、法の建前から言いまして、独立行政法人等についてもそういうことが及ぶというふうに考えておりますので、全国センターについても同じなのかなと思っておりますが、勉強させていただきたいと思います。
それから、自分自身の個人情報の提供を本人がコントロールできないかという御趣旨の質問でございますが、住基法では、不当な目的であることが明らかな場合を除き、請求者への開示を拒むことはできないこととなっており、個人が自己の住基情報の提供をコントロールできないと考えています。しかし、住基法では、住基情報の取り扱いにつきまして、個人の基本的人権を尊重するよう努めなければならないと定めていますので、具体例につきましては、その精神にのっとり、慎重で的確な対応を図ってまいりたいと考えております。
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