◎【井上睦子厚生水道委員長】
ただいまから、厚生水道委員会に付託されました議案5件について、審査の概要と結果を御報告いたします。

 まず、第94号議案、平成14年度八王子市一般会計補正予算(第2号)中、本委員会所管分を議題としました。

 主な質疑として、健康診査業務電算化経費について、委員よりコンピュータの導入について、個人情報保護の問題が指摘され、導入の基本理念が示されていない状況に不満を持っているが、委託業者からテープやディスクをもらって対応できるのではないか。また、制度の変更によるソフトの修正は多額の金額を要し、ミスも生じる、もう少し全体の動きをとらえて導入した方が有効なのではないかとの質問に対し、委託先にデータ化してもらうのは難しく、データ化したとしても解読するのが難しい。健康診査については、手作業で行っており一番おくれている。電算化によって医療的なデータを積み上げ、保健指導に入っていくことが大事であり、情報管理や見通しについては十分注意をしていくとの答弁がありました。

 また、他の委員より、健康診査による予防の費用対効果及び電算化経費の内訳を問う発言に対し、費用対効果についてはつかんでいない。経費は 1,000万円のうち、ソフト変更に約 900万円、その他回線使用料、工事費との答弁がありました。さらにリース料金やパソコン、プリンタなどの購入価格が量販店の価格より高いと評価せざるを得ないが、市はどうとらえているかとの発言に、社会通念として、余り役所の契約が離れているのはおかしいので、執行について厳しくやっていくとの答弁がありました。

 支援費制度準備事業費について、委員より、重度の利用者や事業者への説明方法と、事業者が敬遠した場合の対応、市として指定事業者となる可能性、サービスの基盤整備のための必要量や供給量はどのようにつかんでいくのかとの発言に、利用者に対しては各人に申請書を送付して受け付ける。事業者に対する苦情があった場合は、東京都が責任を持って指定事業者を指導していく。市としては、長沼の障害者療育センターでデイサービス事業を展開しており、そのデイサービス事業について、どういうふうな方向で考えていくかによっては、指定事業者登録をすることもあろうかなというふうに考えている。サービス基盤については、措置からの移行なので現行サービスを十分保障できると認識しているとの答弁がありました。

 また、利用料設定について市の考えを問い、障害者が安心して受けられる利用料の設定を要望する発言に、平成15年1月に利用料等の告示が行われるが、自治体は国が示す基準を上回らない金額で定めることになっているとの答弁がありました。

 また、他の委員より、市の担当者のケアマネジメントなどの十分な研修、能力開発について問う発言や、サービスの決定に当たり、市の判断と利用者の要望が異なったとき最終的な判断は市が行うのか、その場合かなり専門的な知識や能力が必要となるため、恒常的な研修の必要性をただす発言に、東京都が開催する研修に市と福祉作業所等の職員が参加している。専門的な知識を有している東京都心身障害者福祉センターと相談して、最終的を判断をしていくとの答弁がありました。さらに、低所得者に対する利用料の配慮を求める発言に対し、今までの利用者負担を上回らないような国の配慮がなされているはずだが、今の段階では答えられないとの答弁がありました。

 他に、説明会への参加状況等を問う発言がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、特に意見もなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、第 102号議案、八王子市乳幼児医療費助成条例の一部を改正する条例設定についてです。委員より乳幼児医療費助成を受けて、入院食事療養費の負担をしている人数と負担総額を問う発言に対し、平成13年度実績で 2,869件、入院日数で1万 6,463日で、負担総額は食事代を 780円とすると、約 1,280万円になるとの答弁がありました。また、少子・高齢化対策の事業費として、食事代の無料化を要望する発言がありました。

 以上の質疑を踏まえ、意見を求めたところ、特に意見もなく、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 第96号議案、平成14年度八王子市老人保健特別会計補正予算(第1号)、第97号議案、平成14年度八王子市介護保険特別会計補正予算(第1号)及び第 103号議案、八王子市ひとり親家庭の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例設定については、質疑、意見ともなく全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 以上が本委員会に付託されました議案審査の概要と結果でありますが、詳細につきましては、委員会記録にとどめてありますので、御了承願います。

 以上で厚生水道委員会の報告を終わります。