◎ 40番井上睦子議員
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いろいろ御答弁をいただきました。
それでは都民合意の問題ですが、都議会の決議があったからといって都民合意になるとは私は考えておりません。6月22日の新聞報道でも、都民へのアピールが不足しているということで、都議会から注文がついたというような報道がされているように、都民は正確に詳細にこの問題については知らない。そして理解をしていない。したがって、オリンピックを東京に招致するということについて、合意も、そして否定もしていないという段階ではないでしょうか。都議会の決議があったからといって、このことについて都民合意ができているというふうに御答弁なさるのは、誤っているように思います。
今、本市も、市民参加条例等も含めて、市民の合意をどのように図っていくのかというような手続を定める取り組みをしておりますけれども、東京オリンピック招致のこの経過を見る限りにおいては、私は都民合意は図られていないというふうに申し上げておきたいと思います。
それから、都知事の日々の行動の問題について答弁がありました。北京オリンピックボイコット発言があったとすれば、それは大変よろしくないというような御答弁だったというふうに思います。往々にして都知事はこのような発言を繰り返されております。都知事のいるこの東京が、本当に国際的に平和で差別のない都市として世界から評価されるのかどうかということは、大変大きな問題だというふうに思っております。
基本方針の中に、4ページでありますけれども、「日本は、戦後60年以上にわたって他国と一度として戦火を交えることなく、社会的な騒擾や内戦を起こすこともなく、徹底した平和を貫いてきた。その間、軍事を媒介とせずに独自の技術革新を続け、様々な分野で人類の平和と繁栄に貢献してきた。こうした日本の姿が国際社会に好感を持って受け入れられている事実を、私たちはもっと知るべきである」というふうに、これはだれが書いたのかわかりませんけれども、戦後60年にわたって平和を築いてきたということを誇りつつ、だからこそ、ここまで成熟してきたことの大いなるあかしとして、この東京オリンピックの第2回目を行おうというふうに誇っているわけですね。この前文の部分と、都知事の日々の行動とのギャップに私は驚くわけでありますけれども、いろいろと基本方針を示しながらも、東京の実態がそうではないということを指摘をしておきたいというふうに思います。
財政運営の面については、民間活力を活用していくのだろうと。基本方針に書いてあるようにということでありましたけれども、東京都の臨海三セクが破綻をしていって、これが統合する。債務放棄の総額が2,100億円として、3,500億円の債務を抱える3社は民事再生法の適用を申請して、都や金融期間側に2,100億円の債務放棄をしてもらって、債務を圧縮して合併する。そして黒字の三セクと統合して経営の効率化を図って、臨海副都心の開発を進めるというふうなことが報道されているわけです。
今回のオリンピックの誘致の場所である選手村やメディアセンター、それからスタジアムといったところが、臨海副都心の空き地対策、そして準備金が1,000億円で、それ以降に大会運営資金も何千億とかかるような指摘がありましたけれども、これは失政の穴埋めをするさらなる投資だというふうにも都民から批判がされています。こうした臨海副都心のもう一度、空き地対策として、オリンピックの施設として提供されていくという、こういった東京都のやり方、そのことについてはどのように思われるのでしょうか。このことが健全な都の財政運営だというふうに思われるのか、お伺いをしたいと思います。
最後になりますが、私は交通政策一般についてお伺いをしたのではなくて、横田基地の軍民共用が2016年の東京オリンピック誘致に開始をされる。そのことを射程として東京都側は言っている。瑞穂町議会もそのことが大きな問題だったわけでありますけれども、このことが軍民共用として利用されていくことにつながっていくというふうに提案者はお考えかどうか。
そして、つながっていくとすれば、八王子市においても騒音問題など大変大きな問題が出てくるだろうというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えなのかということをお聞きをいたしましたので、その点について明確にお答えをいただきたいというふうに思います。
以上で質疑を終わります。
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