◎33番吉本良久議員
|
今井上議員から御質問いただきました。
環境破壊の関係で、安全性のことからCO2の改善がどのような形で考えておられるのかということをお伺いいたしました。
CO2に関しましては、私どもは、通過交通におけるCO2の考え方というのは、運輸部門でCO2は全体で、日本全国でもって相当の数字が出ているわけでございますが、その運輸部門が20%をCO2は占めているということでございます。そして、その20%のうちのほとんどが車の関係が多い。90%はそうだというようなことですから、当然、交通体系の効果的な問題と、さらには渋滞解消、そしてまた、それに関してCO2の問題等が大きく変化が出せるのではなかろうか。このようなことから私どもは積極的に推進してきた経緯がございます。
特に今ちょっとお話ししましたが、その排出量を減らすには、これからは、運輸部門が約2割ということで今御説明申し上げましたが、燃費の改造と走行速度の向上を図るということが大きな要因になってくるのかな。こんなことを考えながら、これは当然、重要な課題であり、私どもの八王子の市内の中でも16号バイパスなどは、私の住んでいる地域でございますけど、これらは八王子に用のない、いわゆる通過交通が多く走っている。当然のことながら圏央道の中央道と関越道の接続というものは、大きな八王子市内のすばらしい効果が出てくるんじゃなかろうか、このように考えております。
それから、この地域の通行量の問題がどうなのかということでございますが、ただいま御説明申し上げたような状況でございます。
それから、観光資源、高尾山の中腹に穴をあけたら、景観の考え方はどうなんだということでございますが、恐らくこれは高尾山だけでなく、高速道路の建設ということは、日本全体の考え方の中で計画がなされておるわけでございますけど、私どもも、八王子に一番観光資源としては高尾山がありますから、何としても、高尾山の景観は守ってほしいという考え方は全く失わせておりません。ですから、中腹に穴をあける。当然、今までの中央道にしても、高速道路の関係というのは、どこかの地域においては、そういった影響は出てきていると思いますが、その景観を少しでも失わすようなことなく進めていただきたいな、こんなことを考えております。
通過交通の成果の根拠でございますけど、今、いろいろと議論されておりますけど、東京都内を考えましても、6割は通過交通だと言われております。通過交通の主なるものというのは、貨物の大型車が大きな要因になっておるようでございます。先ほど八王子の16号バイパスの話を申し上げましたけど、まさに乗用車よりも、大型の貨物が16号バイパスなんかも混雑の原因になっておりますし、CO2を発生する大きな要因になっております。ここいらは圏央道のジャンクションが開通されたことによって大きな効果というものが出てきていると思います。
通過交通の成果の根拠ということでございますけど、今お話し申し上げましたけど、それと同時に、CO2も環境問題もそうですが、経済効果というものも考えなきゃなりません。まちが発展するためにはそれなりの財政、そして、それなりの歳入歳出があるわけでございますから、そういったことを考えながら、我々は産業の発展とか、経済効果の進展、ここいらも大きく考えていかなきゃならないと考えております。
それから、料金30%が高いのかどうなんだ、こういうことでございますが、確かに料金の設定については私どもも主張いたしております。過去に皆さん方にも御理解をいただいて、高井戸・八王子間の料金撤廃運動も起こさせていただきましたけど、その経緯の中で、最終的に圏央道で考えるよというようなことでございました。しかし、圏央道ではっきりとした成果が出てこなかった関係の中から、いろいろな動きが出てきたわけでございますが、その中の約30%高いということは、圏央道は一般国道、高速道路でございますから、そういう面では、国が当初に決めた高速道路国道、ここいらとは少々違ってきまして、一般国道の関係ですと、国が決めた高速道路国道は、いろいろな角度から、できるだけ料金を低く抑えようじゃないか。当然のことながら、税金も投入しながら、ただ単に採算性だけでなく考えていこうということで料金が設定されています。しかし、圏央道のような、いわゆる一般国道、高速道路ですか。そういう関係のものは、できるだけ独立採算といいますか、建設費と維持費と、それを反映させていこう。こういうことですから、中央道、関越道とは違った料金の体系になって高くなってきている。こんなようなことのようでございます。
圏央道建設費の5,700億円というような数字をいただきました。私どもが聞いておりましたことでは、事業費は青梅と八王子間は4,600億円、そのように聞いております。
さらには、財源構成はどのようになっているかというふうな、これはあくまでも当然のことながら、道路財源を活用し、さらには、一般財源も投入するというような形の中で財源はできているわけでございますけど、いずれにせよ、これから圏央道に乗っていただく利用者の人たちが多くなっていかないと、現状、圏央道の置かれた、当初の考え方、環状道路ということ、ここいらが効果を発揮しないんじゃなかろうかな、このように考えておりまして、できるだけ利用料金を下げてほしい。こんなことが主なる考え方でございます。
|
|