◎【40番井上睦子議員】
圏央道をはじめとした高速道路の料金引き下げを求める意見書について、何点か質問をいたします。

 圏央道計画については、私どもは大変な環境破壊と税金の大きなむだ遣いであるということから反対してまいりました。本意見書の中で、圏央道の通行料金の大幅な引き下げを行うことという1項目があるわけですが、これに関して質問をいたします。

 まず意見書の中では、交通環境の改善が図られて、安全性の向上やCO2の削減などの効果があらわれると期待をされるというふうに、6月23日、圏央道が一部開通したことによってその効果が示されているわけです。しかし、ずっと一貫して地域住民として反対してきた裏高尾の人々にとっての環境への影響がどのようにあらわれているかということを考えなければなりません。CO2の削減などの効果があらわれると期待されておりますけれども、この地域に中央高速及び圏央道の通行量がより多くなることによってCO2の発生による大気汚染、そして、健康被害、あるいは振動や騒音という被害については、提案者はどのようにお考えなのか、お伺いいたします。

 2点目として、高尾山の中腹に穴をあけてトンネル工事が始まりました。高尾山は八王子市の中でも貴重な観光資源であるということを提案者の会派も繰り返し主張していらっしゃいます。高く世界からも評価されているこの高尾山の中腹に穴をあけてトンネル工事をするということについて、景観の破壊でもあるというふうにも思いますが、私は、大変悲惨というか、高尾山が泣いているというふうに工事現場を見て思うわけですが、この景観についてはどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いしたいと思います。

 3点目には先ほど上の段の中で、都心部生活道路に入り込んでいた通過交通の転換、そして、交通環境の改善、CO2の削減という効果があらわれるというふうに言われているわけですが、交通量の予測や都心の交通量の変化によるCO2削減の成果、その根拠ですね。交通量がどのように変化していくのかということについてもお示しをいただきたいと思います。

 4点目には、提案者は、圏央道の料金設定は30%以上も他の高速道路の料金と比べて高くなっているという御説明がされました。それはどうして、では、圏央道の料金は30%以上も割高になっているのかということを、どのように把握していらっしゃるのか。そして、圏央道の料金はどのように決定してきたのかということについて、お示しをいただきたいと思います。

 次に、圏央道の建設費の問題であります。料金設定は、圏央道の建設費との絡みの中で設定されてくるというふうに思いますけれども、裁判の記録によれば、2005年度までで東京都分の建設費は5,700億円という数字が出ております。償還計画は50年というふうにも聞いておりますけれども、圏央道の建設費の財源構成、そして、交通料金と建設費の償還計画との関係の中でどのように建設費については考えていらっしゃるのか、その内容について知っていらっしゃるのか、お答えをいただきたいと思います。  以上で1回目の質問を終わります。


◎33番吉本良久議員
今井上議員から御質問いただきました。

 環境破壊の関係で、安全性のことからCO2の改善がどのような形で考えておられるのかということをお伺いいたしました。

 CO2に関しましては、私どもは、通過交通におけるCO2の考え方というのは、運輸部門でCO2は全体で、日本全国でもって相当の数字が出ているわけでございますが、その運輸部門が20%をCO2は占めているということでございます。そして、その20%のうちのほとんどが車の関係が多い。90%はそうだというようなことですから、当然、交通体系の効果的な問題と、さらには渋滞解消、そしてまた、それに関してCO2の問題等が大きく変化が出せるのではなかろうか。このようなことから私どもは積極的に推進してきた経緯がございます。

 特に今ちょっとお話ししましたが、その排出量を減らすには、これからは、運輸部門が約2割ということで今御説明申し上げましたが、燃費の改造と走行速度の向上を図るということが大きな要因になってくるのかな。こんなことを考えながら、これは当然、重要な課題であり、私どもの八王子の市内の中でも16号バイパスなどは、私の住んでいる地域でございますけど、これらは八王子に用のない、いわゆる通過交通が多く走っている。当然のことながら圏央道の中央道と関越道の接続というものは、大きな八王子市内のすばらしい効果が出てくるんじゃなかろうか、このように考えております。

 それから、この地域の通行量の問題がどうなのかということでございますが、ただいま御説明申し上げたような状況でございます。

 それから、観光資源、高尾山の中腹に穴をあけたら、景観の考え方はどうなんだということでございますが、恐らくこれは高尾山だけでなく、高速道路の建設ということは、日本全体の考え方の中で計画がなされておるわけでございますけど、私どもも、八王子に一番観光資源としては高尾山がありますから、何としても、高尾山の景観は守ってほしいという考え方は全く失わせておりません。ですから、中腹に穴をあける。当然、今までの中央道にしても、高速道路の関係というのは、どこかの地域においては、そういった影響は出てきていると思いますが、その景観を少しでも失わすようなことなく進めていただきたいな、こんなことを考えております。

 通過交通の成果の根拠でございますけど、今、いろいろと議論されておりますけど、東京都内を考えましても、6割は通過交通だと言われております。通過交通の主なるものというのは、貨物の大型車が大きな要因になっておるようでございます。先ほど八王子の16号バイパスの話を申し上げましたけど、まさに乗用車よりも、大型の貨物が16号バイパスなんかも混雑の原因になっておりますし、CO2を発生する大きな要因になっております。ここいらは圏央道のジャンクションが開通されたことによって大きな効果というものが出てきていると思います。

 通過交通の成果の根拠ということでございますけど、今お話し申し上げましたけど、それと同時に、CO2も環境問題もそうですが、経済効果というものも考えなきゃなりません。まちが発展するためにはそれなりの財政、そして、それなりの歳入歳出があるわけでございますから、そういったことを考えながら、我々は産業の発展とか、経済効果の進展、ここいらも大きく考えていかなきゃならないと考えております。

 それから、料金30%が高いのかどうなんだ、こういうことでございますが、確かに料金の設定については私どもも主張いたしております。過去に皆さん方にも御理解をいただいて、高井戸・八王子間の料金撤廃運動も起こさせていただきましたけど、その経緯の中で、最終的に圏央道で考えるよというようなことでございました。しかし、圏央道ではっきりとした成果が出てこなかった関係の中から、いろいろな動きが出てきたわけでございますが、その中の約30%高いということは、圏央道は一般国道、高速道路でございますから、そういう面では、国が当初に決めた高速道路国道、ここいらとは少々違ってきまして、一般国道の関係ですと、国が決めた高速道路国道は、いろいろな角度から、できるだけ料金を低く抑えようじゃないか。当然のことながら、税金も投入しながら、ただ単に採算性だけでなく考えていこうということで料金が設定されています。しかし、圏央道のような、いわゆる一般国道、高速道路ですか。そういう関係のものは、できるだけ独立採算といいますか、建設費と維持費と、それを反映させていこう。こういうことですから、中央道、関越道とは違った料金の体系になって高くなってきている。こんなようなことのようでございます。

 圏央道建設費の5,700億円というような数字をいただきました。私どもが聞いておりましたことでは、事業費は青梅と八王子間は4,600億円、そのように聞いております。

 さらには、財源構成はどのようになっているかというふうな、これはあくまでも当然のことながら、道路財源を活用し、さらには、一般財源も投入するというような形の中で財源はできているわけでございますけど、いずれにせよ、これから圏央道に乗っていただく利用者の人たちが多くなっていかないと、現状、圏央道の置かれた、当初の考え方、環状道路ということ、ここいらが効果を発揮しないんじゃなかろうかな、このように考えておりまして、できるだけ利用料金を下げてほしい。こんなことが主なる考え方でございます。


◎40番井上睦子議員
御答弁をいただきました。  まず、裏高尾地区の人々への健康被害の問題についてはどのように考えているのかということについて答弁がありませんでしたので、再度お聞きしたいと思います。

 環境総合研究所の○○○さんが裁判の中でこのような陳述をしています。裏高尾ではかなり広範囲に二酸化窒素と浮遊粒子状物質の汚染が広がる。NO2の汚染はジャンクションの東側地域に高濃度で広がる。人家のある地区では環境基準を超えるところがあり、健康被害の危険性がある。浮遊粒子状物質も深刻で、圏央道ができれば高濃度の汚染が広がり、健康被害が生ずる危険があるというふうに、専門家の立場からされております。

 先ほど16号の渋滞が解消され、緩和されて、CO2が削減されるということがありましたけれども、そこの車が圏央道に入ってくる。そして、そのことによって排気ガスをその地域に発生させていくということになりますね。裏高尾地区は逆転層があるということで、空気が下におりてきて、汚染物質が人家、そして人々の健康に大変な被害を及ぼすだろうということが環境アセスメントの時期から言われていたわけです。

 CO2の削減は全世界的な問題でもありますし、削減しなければいけないというふうに思いますけれども、走っていた車が移動するというだけではなくて、車総体を減少させなければCO2の削減は望めないと。これは16号を走っていた車が圏央道裏高尾地区を走ることによって健康被害の発生源はとめられないということでしかないわけですね、提案者の説明でも。したがって、ここに集中して車が走ることによる、この地域の住民への健康被害と環境被害の問題について提案者はどのように考えていらっしゃるのか。そういったことが予測されることに心を痛められないのかということをお聞きしたいと思います。

 2点目に、高尾山の景観の問題です。景観については、なるべく破壊しないように、景観は守ってほしいというようなことが答弁としてありましたけれども、現状の工事が進んでいる状況を見て、提案者はどのように思われるのか、心が痛まないのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。

 やはり道路総体は環境や人々への健康の問題、景観というものも大変大切になってきています。そこを差し置いて、圏央道を推進して、できたら料金が高いので下げろということだけではこの問題は解決できないといいますか、道路全体行政の問題として考えなければいけないというふうに思いますので、景観についてはどのような感じ方をされているのか、お答えをいただきたいと思います。守ってほしいということは、今までの高尾山の姿からは、より破壊が進んでいて後退している、心を痛めているということなのかなとも思いましたが、その点については明確にお答えいただきたいと思います。

 それから、CO2削減の問題で、交通量の予測の数値等は具体的にお話がありませんでした。ぜひそういうところも含めて、意見書の中には書いてありますので、改善による削減というふうに書いてありますので、もう一度お聞きしたいというふうに思います。

 圏央道の建設費の問題で、5,700億円というのは東京都区間の2005年度までの建設費用ということで出ております。区間等が違いますのでその数値が違うのかもわかりませんけれども、それでは交通料金が高くなってきているということは、建設費にかなりの費用がかかっているということだろうというふうに思います。それをだれが負担するのかということは、特定の利用者がいるわけですから、受益者負担。生活道路に比べて高速道路というのは特定の利用者のための道路でありますので、受益者負担という考え方が必要になってくるだろうというふうに思いますし、料金を安くすることによって建設費の償還計画なり、そういったものに狂いが生じてくるとも思いますけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。

 もう一点、意見書の中にあります高規格幹線道路の充実は台頭著しいアジア各国との国際競争力にも負けない持続的な国力の発展に寄与するというふうに書いてありますけれども、この意味がどうしてもわかりません。アジア各国というのは、かなり経済成長がなされてきておりますけれども、日本の中の高速道路の充実がどうしてアジアとの国際競争力に負けないということに飛躍するのか、その辺は御説明をいただきたいと思います。

 私は、CO2や提案者が説明になった、その発生源が運輸部門で車から90%もCO2が出ているという中にあっては、交通運輸体系を全面的に変える。いわゆる自動車からCO2の発生源の少ない、例えば列車、鉄道輸送というものに切りかえていくというモーダルシフトという方向に転換している時代だというふうに思います。CO2の削減ということを前面に出してこの問題を取り上げるならば、ぜひとも交通運輸体系全体を鉄道輸送に切りかえていくという、その転換をも考えなければいけないのではないかというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。質問いたします。


◎33番吉本良久議員


 まず、裏高尾の皆さん方の健康問題についてどう考えるのか、こういうことだと思います。これは、当然健康問題については配慮しなきゃいけないと思いますね。しかし、裏高尾だけが健康問題をということではないと思うんですね。私ども専門でございませんから、余りよくわかりませんけど、ただ、この前の裁判所の見解では、建設工事が健康被害をもたらすとする住民の訴えについて、正確な検証とは言えない、科学的な根拠が存在しないとして環境基準を超えるものではない。反面、CO2の削減問題や都心部の交通混雑の緩和、さらには周辺での交通事故の減少などの効果、そしてまた、公益上、この建設には、必要性がそれ以上に求められているというようなことで、公共性をもってそれを退けた、このように書いてありますので。私も、専門でございませんから、その程度の答弁しか私としてもできません。

 それから、要するに、CO2が向こうで発生しているのに、こっちへ持ってきたらその分はまた同じことじゃないか。端的に言えば、そのような発言だと思うんですけど、私はそうは考えてないんですね。都心部にしても八王子市内の渋滞の地域にしても、車がとまるということは、大変なCO2発生の元凶になっているんですね。ですから、スムーズに交通体系が、流れがよくなれば、CO2はうんと変わってくるということは言えるんじゃないかと思います。ですから、これは単純にまち中の車が圏央道に移ったから、その分だけCO2が発生するだろう。決してそういうことではなく、スムーズに圏央道を通行できるということは、当然、CO2の発生のメカニズムといいますか、その地域と都区内、交通渋滞地域と、圏央道の地域とでは大変な違いがございますので、そういった面では大きな目で見ていったらばそういうような考え方になってくるのかな、このように考えております。

 それから、鉄道などを活用してはどうだというような、鉄道が活用できればそれに越したことはないんですけど、なかなかこれも採算等の問題もあるでしょうし、鉄道事業者がどう考えるのか、ここいらはある程度、そういった国民的なニーズが上がってくれば、当然、そういうような動きになってくると思いますけど、今はそれ以上の形で私がコメントするということはできません。

 それから、工事の進行で、心が痛まないかということでございますが、地域地域でもって困っている方々、そして、いろいろな問題が起きていることについては、関心を持ち続けていかなければいけない。常にその解消に向けて、我々は国土交通省等々に申し入れをしていかなきゃいけない。こういう感覚は常に同じでございます。決して心が痛まないということではございません。しかし、どういう形で八王子のまち中の交通の渋滞、さらにはCO2の減少ができるのかということになりますと、圏央道の建設は非常に効果があるんじゃなかろうかな。全体的に見てそんな考え方を持っております。

 要するに、通行料を下げるということですけど、それについて償還計画が狂ってくるんじゃないか、こういうようなことだと思いますが、私は、実はこの中にも書きとめておきましたけど、道路特定財源という国の施策について、今大分議論していますね。国は、財政が厳しいから道路特定財源の中の、いわゆる揮発油税とか、自動車重量税とか、石油ガス税とか、そういった問題の税を一般財源に入れろというような動きも出ております。それも考えられないわけではございませんけど、現実に道路特定財源という道路に関するものは額にして5兆円から上がるわけですから、それを高速道路の料金の低減に結びつけたら、こういうようなことを主張しているわけでございまして、当然のことながら、道路特定財源の効率活用、国土交通省も一定の値下げをこれからしていかなきゃならないだろうというような考え方も出ておるようでございますので、こんな意見書を出しておるところでございます。

 それから、国際的な競争力向上についてということで御質問ございましたけど、日本の国の国際競争力というのは、今は技術でもって、一定のところをクリアしているわけでございますけど、同じような状況の中では、中国とか、アジア圏におくれをとってしまうということもございます。少しでもいろいろなコストを下げていくということは、非常に大きな効果が出てくるのではなかろうか。ですから、当然のことながら、行政は行政改革、そしてまた、民間はいろいろな改革をしながら、コストを下げているわけでございまして、高速道路が果たす役割というのは、当然のことながら高速道路の沿線の市町村が非常に活気を持ってこれから迎えていこうというようなことは、コスト削減に大きな影響が出てくる。競争力が増大いたしますから、そういった面でも国際競争力の向上にはなるであろう、こんなことを考えているところでございます。


◎40番井上睦子議員


 答弁をいただきました。

 裏高尾の人々の健康への影響の問題については、裁判の判決文を読み上げて、専門家でないからよくわからないということでありましたけれども、つい先日、和解しましたぜんそくなどの大気汚染による健康被害の訴訟の問題ですね。それも結果として健康被害が大変過大になったということで、何年間も裁判で争われながら、国と自動車メーカーも含めて、被害者に対する謝罪と和解ということが行われたわけです。今は、結果としてそういう危険性が起こるかもしれないということに対して、専門家でないからということではなくて、きちんと向かい合って、この問題は考えなければいけないというふうに思いますし、景観の問題にしても、決して心が痛まないわけではないけれども、経済を優先するというようなことだったというふうに思いますけれども、環境問題や人間の健康について議論がされる時代になったときに、このことに最大限私たちは配慮しなければならないというふうに思いますが、時代の中で、何が

 それから、圏央道の建設費とコストの問題であります。道路特定財源を使えばいいというような提案もありましたけれども、道路特定財源の一般財源化というのは先送りされて、自民党内部でも議論があるようでありますけれども、国民の貴重な、それもまた税なわけです。その税を一番有効的に使うということを考えなければならないときに、この圏央道の料金引き下げのために特定財源を使っていいのかどうかということは、きちんと考えなければならないだろうというふうに思いますけれども、国民が負担する税に変わりはないわけでありますから、その点についてはどのようにお考えなのか。生活道路ではない、特定の利用者が、そして、提案者の御説明によると、経済的な目的、一般の市民が使うというような高速道路ではなくて、経済の交通の基幹的なあれですね。そういうところに料金を安くしていって、そこが円滑に動くようにするための道路に対する財源構成として、特定財源を入れていくということについてはどのようにお考えになるのか。これはアジア各国との国際競争力との点でも、その点を強調されましたけれども、そういう時代ではないということを私は思うわけですけれども、その点についてお考えをお聞きして質問を終わりたいと思います。


◎33番吉本良久議員


 今、裁判のことがいろいろ出ておりましたけど、私どもは、裁判の内容もさることながら、今回の提案は少しでも利用者の人たちに安く利用できるような、それが目途でございまして、そして、これから建設省がどういう考え方で進んでいくのか、ここいらも関心のあるところでございますから、御指摘をいただいた点については我々も住民の方々のこと、当然、そういうような理解も示しますし、当然、どこでもそういうような実態は、どちらがよければどちらが悪くなるか、そういうようなことも生じるわけでございますから、配慮していかなければならないと思います。

 そこで、何が優先なのかということで、今お話がありましたけど、日本全国、国民の皆さん方がやっぱりプラスになることが一番の優先でございますから、そのために何をするのかということが、それぞれの立場でもって議論されているわけでございます。経済もそうですし、住民の利便性もそうですし、まち中を何よりもCO2をまき散らす大型車とか、そういったものの削減も、いろいろな立場で多くの皆さん方にいい結果となって出てくるのかな、このようなことを考えながら、私は考えております。  特に道路特定財源の考え方をお伺いしまして、特定財源も税金じゃないかと。しかし、特定財源は税金のほかに、道路をつくるために自動車の持ち主、それから、燃料を使う業者の人たち、もちろん運転手も、我々も、税金を払っているわけです。揮発油税なんか、本来なら車を持ってない人は税金を払わないでいいわけです。ガソリンを1リットル買うのに、今140円だと言います。現実には50円の税金を別に払っているんです。ですから、そういうような、それぞれが払っている人たちの考え方というのも、またあるわけですよ。ですから、すべてが公平だというわけにはいかないと思うんです。ですから、そういう点は、私どもは、道路特定財源の考え方、そういった目的であるわけですから、一部を残してもらってでも、この利用料金を下げていただきたい。それを導入してほしい。切なる思いでおります。これは八王子の市民の皆さん方の考えだけでなく、利用する方々がみんな願うことじゃないかと思うんです。ですから、そういった道路特定財源の1つの趣旨を十二分に活用できれば、こんな考え方でおります。