◎40番井上睦子議員
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まず、土地信託についてです。
今後の信託配当の見通しについては、毎年300万円積み立てていくと約5,400万円程度、そして賃料がアップをしてこのままこの状況が続けば、2,700円の賃料が確保できれば8,000万円というようなことでありました。当初導入したときの年間5億円の配当ということからすれば、土地信託期間終了後1億円にも届かないということになります。ぜひ信託配当が出る運営については今後も努力をしていただきたいというふうには思いますけれども、この土地信託の事業自体がこうした公共事業にとって本当によかったのかどうかということは、どこかできちんと議論をし、行政側の態度も明らかにしなければいけないというふうに思います。
一方で、信託配当は最終的には5,000万円から8,000万円ということでありますが、みずほがこの間得てきた利益というのは、みずほから借り入れている借入金の利息約1億9,000万円、そしてこの12年間の信託報酬約3億5,000万円で、計5億4,000万円であります。信託銀行にとっては、この土地信託というのは経営上決して損はしないというシステムになっています。最終的に市場経済の動向によっては被害をこうむる、一定の投資金額も回収をできないというのは公共の立場にあるということが今回の南大沢の土地信託でも明らかになってくるのではないかと思います。
そこで、この間5億4,000万円もの利益を得ているみずほとの今後の交渉でありますけれども、さらに信託報酬の引き下げ──実施をできたわけですが、でも、その成果の果実というのは300万円でしかないということを考えると、この交渉は引き続きやっていただきたいというふうに思いますし、料率の改定も、5年間料率は下がっているわけですが、それ以後もぜひみずほとの粘り強い交渉を続けていただいて、信託配当が出るという努力をお願いをしたいと思いますが、そのことについて今後どのような努力をするのか。そして、一定信託報酬の引き下げは実施ができましたけれども、信託配当を上げるための他の今後の課題というのはどこにあるのか、お答えをいただきたいと思います。
あと、修繕積立金でありますけれども、毎年2億円程度積み立てていけば総計55億円に達するだろうということでありますけれども、中期計画では今年度以降約7,000万円から9,000万円の積立計画でしかありません。賃料の動向によって、入居率の動向によってここは大変不安定な部分でありますが、ぜひこの修繕積立金がきちんと総額55億円確保できるよう、今後も努力をお願いをしたいと思います。
次に、学文ふれあい財団についてです。プロジェクトチームを立ち上げて外部監査の指摘に取り組んでいるという御報告がありました。2ヵ月程度ではその成果というのは出ないというふうに思いますが、今年度末の段階で一定の方向が出て、きちんと私ども議会にもその対策について報告が出るようお願いをしたいというふうに思います。
あと、公益法人改革についても、他団体への視察についてということで事業計画に出されております。公益法人への移行をしなければいけないわけでありますけれども、公益法人には4つのタイプがありますけれども、どのタイプへ移行するという準備を進めているのか。そして、移行の時期についてはどのように考えているのか、最後にお伺いをいたします。
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