◎【黒須隆一市長】
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40番、井上睦子議員の質問にお答えをいたします。
まず財政再建を果たせるのかとの御質問をいただきました。その前提としての返す以上に借りないという件でありますけれども、今、担当部長から御答弁申し上げましたけれども、残念なことに一般会計ではそれを果たすことはできない。しかし、全会計ではこれは守っていきたいと。これは昨日も他の議員に御答弁をいたしたところであります。
今、実態として、国においても国税を国債発行高が上回ると、これは終戦翌年の昭和21年以来ということであります。ですから、まさに異常な事態という状況の中でありますから、私はこれはやむを得ないと。しかし、財政再建については、将来の八王子の経営というようなものを考えたときには、これはきちんと果たしていかなきゃいけない、そういう思いで今取り組んでいるわけでございますけれども、市債残高については、平成22年度末までに2,300億円台にする目標は達成する見込みであります。また、24年度末では2,200億円台になるという見込みで、市長就任時の平成12年度の市債残高は3,200億円ございましたから、約1,000億円減らすことができる。これは目標としては変わっておりません。それからまた、常勤一般職員数を23年度で約2,900人にする目標も達成をする見込みであります。ピークでありました平成9年度の3,900人から比べますと、約1,000人の削減が図られる見込みであります。
また、今後、新政権によります補助金などの見直しによって、本市のまちづくりに影響を及ぼすことは、これは十分懸念をされるわけでありますけれども、引き続きこれまでの取り組みを継続し、私が市長就任時に約束をいたしました財政の再建はこれからもしっかり果たしてまいる所存です。
次に、コンクリートから人へと、これはキャッチフレーズとしては耳ざわりは私は非常にいいというふうに思うんですね。しかし、まちづくり、国づくりはこれだけではやはり済むものではないわけでありまして、これから新政権においても現実の課題としては精査が進み、そして見直しもきちんと進んでいくんじゃないか、現実的な選択をする、こういうふうに私は考えております。
そういう中で、凍結をしなければならないものもあるのではないかという御質問もいただきました。圏央道の整備効果を生かした物流拠点の整備、あるいは新体育館、それから高尾駅の整備、高尾の里づくり等々、これらはいずれも市民ニーズの高い施策、あるいは本市の都市経営にとっては大変重要な施策であります。今回策定した実施計画については、これら大規模事業も含めまして、財政状況をしっかりと把握した上で市民要望などをもとに事業の凍結、先送り、事業費の精査など、しっかりと事業選択をした結果が反映されたものであります。
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