◎【小林昭代健康福祉部長】
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まず、産科小児科医療ということですけれども、市内の産科のある医療機関につきましては、平成21年には19ヵ所、数そのものはここ何年も大きな変動はありませんけれども、分娩を扱う医療機関については、御質問者から発言もありましたが、現在6ヵ所で、この10年間で半減をしているという状況です。こうしたことにつきましては、産科医療が抱えます勤務環境の厳しさですとか、訴訟リスク、また医師の高齢化に伴う後継者の問題等あるというふうに思いますし、また産科の先生たちからもそのような状況を伺っているところです。
それから、小児病院に通っていた重い障害をお持ちのお子さんのその後の状況ということで、御質問者から、こあらくらぶのお母さん方の、小児病院移転後のいろいろな課題ということで御紹介がありました。これにつきましては、引き継ぎそのものは、小児病院の院長または医師が適切に行っていただいたというふうに理解をしておりますけれども、私どももこの重度の障害のあるお子さんの保護者の方たちとは直接お会いをし、同じように通院の状況や要望などをお聞きしているところです。そうした中で、東京都に対して要請する課題については、改めて東京都の方に市からも申し入れを行ったところです。
また、個別のいろいろな抱えていらっしゃるそうした課題については、これは、東京都と引き続き調整を図っていかなければいけない課題もあると思いますし、また、市の小児医療ネットワークの中で解決を図っていく、またその対応もしているというところもあると考えております。小児科部会の先生たち、また両中核と南多摩病院、医師会の先生たちと連絡会を設けましたから、そうした中で御相談もしていきたいと考えております。
それから、救急車の稼動状況です。東京消防庁のデータによりますと、市内の平成20年救急車出場件数は2万4,313件、搬送は2万2,206人となっております。出場から病院到着までは35分34秒。平成12年に比べますと、7分46秒ふえているという、そういう状況になっております。
それから、地域包括医療・ケア体制ということで、在宅介護体制との連携ということですけれども、平成21年に、医療と介護の連携検討委員会を立ち上げました。よりよい連携のためには何が不足しているのか。関係する専門家が真摯に検討を重ねておりまして、その結果、今年度に医療と介護の連携ガイドを作成することにしておりまして、今、その作業を進めております。
また、緩和ケアの問題については、このガイドを作成するに当たって、医療機関等の調査を行うことにしておりますので、その中で、みとりを行う診療所等の調査も含め、検討の材料としていきたいと考えております。
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